スプリンガルド

タイトル:黒博物館 スプリンガルド 全1巻
著  者:藤田和日郎
発  行:講談社

 

 おやすみなさい、跳ぶ者<スプリンガルド>

 

<あらすじ>
 あなたは「バネ足ジャック」を知っているかな?
 昔々、霧の都ロンドンを跳ね回り、女性ばかりを驚かして回った怪人のことさ。
 ロンドン警視庁<スコットランド・ヤード>の刑事達がついぞ捕まえることの出来なかった怪人はある日を境にプッツリと姿を消してしまった。

 あなたは「黒博物館<ブラックミュージアム>」を知っているかな?
 ヤードの中にあるこの秘密の博物館には今までヤードが捜査した犯罪の全ての証拠品が展示されているのさ。

 その中にあのバネ足ジャックのバネ足が展示されているのしたらあなたはどう思う?
 ヤードが捕まえることの出来なかった怪人のバネ足が何故展示されているのか?
 知りたいかい?知りたいかい?
 ならば教えてしんぜよう…そのバネ足に秘められたもう一つのバネ足ジャックの物語を。

 

<感想>
 自分的に最も熱い漫画家、藤田和日郎。
 この話もやはり最高に熱い!
 ウォルター、ロッケンフィールド、マーガレット…不器用だけど熱くて強い。
 そんなキャラクターが織りなす物語。
 多くは語りませんから是非読んでいただきたい。

 語り部として登場する学芸員<キュレーター>の不思議な魅力。
 あれは一体なんなのだろう?

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テガミバチ

タイトル:テガミバチ LETTER BEE 1巻 以下続刊
著  者:浅井弘幸
発  行:集英社

 いつか…
 あなたのようなテガミバチになりたい…!!!!

<あらすじ>
 僅かな光しか刺さぬ地「アンバーグラウンド」。
 その暗き地を旅し、人々のこころを届ける仕事がある。
 その名も国家公務郵便配達員「BEE」通称・テガミバチ。

 少年・ラグは昔自分をテガミとして運んでくれたテガミバチ・ゴーシュに憧れテガミバチを志す。
 相棒・ニッチとの出会い、自らの秘められた過去。
 少年のこころとテガミが今物語を紡ぎだす。

 
<感想>

 作者的に絵でハズレはなかろうと思いきゃ、話もアタリでした。
 絵の感じや雰囲気は「王ドロボウJING」と「ハチミツとクローバー」を足して2で割った感じ?
 訳がわかりませんね(苦笑

 「ふわっ」と暖かい物語が読みたい人にオススメ。

 ラグとニッチがカワイイのです。

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正義警官モンジュ

タイトル:正義警官モンジュ 1〜3巻以下続刊
著  者:宮下 裕樹
発  行:小学館

 ウジウジ悩むロボット警官

<あらすじ>

 そのロボットの名は「モンジュ」
 彼は対犯罪用汎用兵器部隊、通称「ギンセイ」のプロトタイプとして誕生した。
 警視庁の威信を賭けて作られた彼はそれに見合った活躍を見せる。
 しかし、彼(モンジュ)はある事情により地方に左遷されてしまう。
 エリートとして作られたはずが一転して地方行き。
 モンジュは自分の現在の姿に戸惑う。

 しかし、同僚の山岸巡査を始めとする田舎の人々との交流の中で徐々に警官としての本分を学習していく。
 そうしてモンジュは田舎町に適応していくのだが…。
 実はモンジュとギンセイにはある秘密があった…。

<感想>
 久しぶりのアタリ漫画でした。
 絵も好みだし、話もいい。
 何よりウジウジ悩むロボというモンジュのキャラが秀逸。
 個人的にかなりオススメです。

 欠点と言えば展開が早いこと。
 展開遅くてイラつく漫画はあれど展開が早いことを惜しむ漫画は珍しい。
 現在3巻まで出てるんですが、下手すりゃ6〜7巻で終わっちゃいそう。
 もうちょっとゆっくりやってほしい漫画です。

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トライガン

タイトル:トライガン 全2巻
     トライガンマキシマム 1〜11巻以下続刊
著  者:内藤恭弘
発  行:少年画報社

 未来への切符はいつも真っ白なんだ

<あらすじ>

 不毛の荒野が続く星。
 西部劇さながらのその世界は毎日がドンパチングでデンジャラス。
 そんな世界で最高の賞金首。
 600万$$の高額賞金がかかった男。
 その名も”人間災害(ヒューマノイドタイフーン)ヴァッシュ・ザ・スタンピード”!

 ベルナルデリ保険協会に勤務するOLメリルとミリィはそんなヴァッシュ・ザ・スタンピードに接触するように会社から命じられ、彼の後を追う。
 やっとのことで追い付いたヴァッシュの正体はなんと筋金入りの平和主義者!
 一体そんな彼が何故賞金首なのか?
 人を殺せないガンマン・ヴァッシュの正体は?
 未来型西部劇ファンタジー、刮目して見よ!

<感想>

 現在連載中の漫画の中では間違いなくベスト10に入るお気に入り漫画。
 基本的にはドンドンパチパチのバトル漫画ですが、テーマが結構深いのもあって非常に面白いです。
 一度連載雑誌が休刊になったにも関わらず別雑誌で連載が続いていることが人気の高さの証明でしょうか?

 まあ、兎に角キャラがカッコイイんですわ。
 悩んだり、苦しんだりしながらも、それでも前に進み続けるキャラ達がカッコイイ!
 絵柄がアメコミ入ってるうえに、ゴチャついて読みにくいと感じるかもしれませんが、話は間違いなく面白いので是非一度読んでみることをオススメします。
 一度連載が途切れたため途中をかなり強引に繋いでいますが、そこは気にしない方向で(苦笑

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いばらの王

タイトル:いばらの王 全6巻
著  者:岩原裕二
発  行:エンターブレイン

 突如世界を襲った原因不明の奇病、その名は「メデューサ」。
 感染から6週間後に発症し、発症すれば6時間で全身が硬化して死ぬ。
 発症時の致死率は100%。
 治療法はなし。
 そのメデューサに感染したものを少しでも生かすために作られたコールドスリープカプセル。
 全世界から抽選で選ばれた100人がその中で治療法が見つかる時まで眠り続ける。
 少女カスミは自らの分身とも言える双子の姉妹シズクを残し、カプセルに入る。
 次に目覚めた時は治療法が見つかった遠い未来……の、はずだった。
 だが、目覚めた彼女らが見た物は無数のいばらに覆われた施設と、その中を闊歩する異形の化け物達だった。
 果たして世界はどうなってしまったのか?

 

 私のイチオシ作家・岩原裕二の最新作。
 彼特有のちょっと可愛めの絵柄とは裏腹に、内容はダークなサスペンス仕立てになっています。
 設定は割とよくある設定なんですが、物語の進め方が非常にうまい。
 冷凍睡眠施設になった古城からの脱出劇を縦軸に、一緒に行動する仲間達一人一人にうまくスポットを当てて描いています。
 全6巻という物語の長さも調度よく、テンポよく読めるのではないでしょうか?
 オススメです。

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パンプキンシザーズ

タイトル:パンプキンシザーズ 1〜3巻以下続刊
著  者:岩永亮太郎
発  行:講談社

 長きに渡る帝国と共和国の戦争はある日、停戦という形で幕を閉じた。
 平和になったはずの世界…しかし、その後に残ったのは”戦災”というもう一つの戦争だった。
 それを憂慮した帝国群は陸軍情報部内に戦災復興部隊「パンプキンシザーズ」を設立する。
 だがそれは国民の不満を抑制するためのプロパガンダにすぎなかった。
 しかし、それでもパンプキンシザーズは隊長であるアリス・L・マルヴィンを筆頭に戦災復興に立ち向かう!

 その任務の一つとして、野党化した兵隊の鎮圧に出動した彼女らは一人の男と出合う。
 戦場帰りのその男はその過去と体格に似合わず実にのんびりした男、のはずだった。
 彼の正体は901という存在しないはずの部隊に所属し、不死身の肉体を駆使し保身なきゼロ距離攻撃を敢行する……その名を「命を無視された兵隊(ゲシュペンストイエーガー)」。

 

奴らは蒼い鬼火と共にやって来る!!

 

 戦災復興漫画です。
 ええ話です。
 絵はまあまあですが、熱い物語を描こうとする気持ちが伝わってきて好感が持てます。
 オススメ。
 コミック専門店とかでないと手に入らないかもしれませんが、是非読んでみて下さい。

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蟲師

タイトル:蟲師 1〜5巻(以下続刊)
著  者:漆原 友紀
発  行:講談社

 およそ遠しとされしもの
 下等で奇怪
 見なれた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達
 それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み
 いつしか総じて「蟲」と呼んだ
 
 その蟲に難儀するヒトを助ける「蟲師」。
 そんな蟲師の一人・ギンコが織り成す不可思議な世界の扉が今開く。


 バトルバリバリの少年漫画を「動」の漫画とするなら、さしずめこれは「静」の漫画。
 読んだ後の「すっ」とする感じは他の漫画では中々味わえません。
 絵は上手くもなく下手でもなくですが、この漫画にはよく合ってると思います。

 この漫画最大の謎。
 それはいつの時代なのか?と、いうこと。
 主人公であるギンコは洋服、ハイネックのセーターとか着てる。
 でも、他の登場人物はほとんど着物。
 しかも、住まいは茅葺き屋根……いつの時代だ…。
 昭和初期くらいで田舎ばっかり巡ってると考えれんこともないけど…。

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遠藤浩輝短編集1、2

タイトル:遠藤浩輝短編集1
     遠藤浩輝短編集2
著  者:遠藤 浩輝
発  行:講談社

 アフタヌーン誌上でEDEN(エデン)を連載中の遠藤浩輝の短編集。
 現在2巻まで刊行中。

 リアル、と言うか生々しい漫画を描くのが遠藤浩輝だと私は思っています。
 どう、とは説明できないのですが、読んでると「うわっ、生っぽいなぁ」と思う漫画が満載。

1巻収録作品
「カラスと少女とヤクザ」
 ヤクザ・青木は内部抗争で傷を負い、隠れた倉庫で一人の少女と出会う。
 少女は傷ついて一人では飛べないカラス達を暮らす浮浪児だった。
 飛べないカラス、そこに青木は現在の自分を重ね合わせる。 

「きっとかわいい女の子だから」
 高校生の少女・美奈は普通の高校生。
 子供から大人に成長する過程の中で喜び、悩み、そして傷ついていく。
 
「神様なんて信じていない僕らのために」
 大学の演劇部。
 新作の公開を3週間後に控えて練習の真っ最中。
 死刑を宣告された連続殺人犯とその男に弟を殺され、自身もレイプされた経験を持つ女性が刑務所の檻を挟んで対峙する。
 何故、人は人を殺すのか?殺人犯の心理とは?
 と、いった内容の演劇と部員達の生活を交互に描いていく。

 2巻収録作品
「Hang」
 空に向かってワイヤーが伸びている。
 小吉と恵、そして恵の兄で自らを脳だけのサイボーグにした文彦。
 3人は世界の果てに向かって、ただ車を走らせる。

「女子校生2000」
 東北の田舎の高校生。
 彼は東京に出て漫画家になった。
 高校時代の夢は東京の芸大に出て、絵で食って行くこと。
 そして、漫画家になった今の彼は夢をかなえたのか?

「プラットホーム」
 絵が好きな高校生・篠原はヤクザの息子。
 好きな同級生はその母親と共にヤクザの親父の情婦。
 ヤクザの世界を嫌い、そこから逃げ出したいと願いながらも彼は否応なくその世界に巻き込まれていく。

「ボーイズ・ドント・クライ」
 高校の屋上。
 ホモの少年とレズの少女の語らい。

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夕凪の街 桜の国

タイトル:夕凪の街 桜の国
著  者:こうの 史代
発  行:双葉社

 平成16年度 文化庁メディア芸術祭マンガ部門 大賞受賞作。

 太平洋戦争。
 その終結の引き金となった2つの爆弾。
 その一つが落とされた場所・広島。
 爆弾によって多くの人が亡くなった。
 しかし、その爆弾による本当の被害はむしろ落ちた後にあった。


 原爆の話は多くの話を生み出しました。
 マンガで代表的な話は、やはり「はだしのゲン」でしょう。
 おそらく、この作品を読んだことがない人はほとんどいないはずです。

 今回、紹介する「夕凪の街 桜の国」もそんな原爆に関する漫画です。
 しかし、この漫画では原爆が落ちた時のことについてはほとんど触れません。
 描かれているのは、原爆が落ちた「その後」です。
 原爆による後遺症、被爆者本人やその子供、孫にまで及ぶ差別。
 そういった「その後」をこの作者独特の柔らかい絵柄で綴っていきます。
 表面的にはなんら変わることのない日常。
 でも、ふとした拍子に顔をのぞかせる被爆者(またはその子)である事実。
 戦後50年を過ぎた今だからこそ、もう一度そのことを考えなくてはならない。
 そう思わせる漫画です。

 この本自体はとても薄く(100ページほど)、その割に値段が高い(800円)ですが是非読んでほしい話だと、私は思います。

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